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Iヤスリ〜職人のための職人〜

完璧なヤスリなんか作れない

ヤスリを作り続けて半世紀のIヤスリ Iさんは「最高のヤスリとは」という質問に、目を切っていた手を休め、少し首を傾けてをこう答えた。

「完璧なヤスリなんか作れない」

ヤスリという道具は、使う職人との相性があり「肌」があわなければ、どんな名工が作ったヤスリでも気に入ることはないのだという。


Iさんはヤスリ職人の子として生まれ、学生時代から家業としてヤスリ作りをはじめた。
ヤスリとは切る、削る、磨くの万能工具であるがゆえに、時代の変化がダイレクトに反映される工具で、それは日本の工業史といっても過言ではない。 例えば金型を仕上げるヤスリ、エンジンのシリンダーを調整するヤスリなど、時代の求めるものは常に変化し、同じヤスリだけを作り続けることなかったのだ。 つまりは浮沈もある。

ヤスリ職人として決断

玄関や自動車の「カギ」にコピー作成に使われた特殊な回転ヤスリは、ディンプルキーやキーレスエントリーの普及により注文が激減した。耐久性や仕上がりにこだわらないユーザーは海外で製造された安価なヤスリに流れていった。

実はIさん、15年ほど会社勤めをしていたこともある。日本全国がバブルに浮かれた時代、反比例するように「ものづくり」の地盤沈下がおこり、手打ちヤスリの需要が激減したのだ。自分の人生だから自分で決める。この一見、当たり前のことはヤスリ職人として生きてきた人生が裏打ちするのだろう。

作業場にある棚、台は手作り。そしてヤスリの目を切る「タガネ(鏨)」も自分で作る。日本刀の材料より堅い「ハリス」を使い打ち出し磨き、仕上げる。理由を尋ねると笑いながら答えた。

「ヤスリ屋の道具はどこにも売っていない」

スーパーマーケットで、ホームセンターで、あるいはネット通販ですべてが揃う時代の今に響く言葉である。タガネの角度、磨き方はヤスリ職人それぞれの秘伝であり奥義であり日常なのだ。そしてヤスリ職人を離れて会社員になった。

1本1万円するヤスリ

「客」がそれを許さなかった。Iさんに「うちの分だけでも」と懇願する。もちろん、恩ある取引先だ。そして自宅でヤスリを作り、会社に出掛ける「二足のわらじ」が15年間続いた。

仕事に上下はない。一所懸命やるかどうかだけだ。ところが定年が近づき、ある思いが去来する。

「ヤスリを究めたい」

冒頭に述べたように、ヤスリの仕上げは使う職人が行う。ヤスリ職人のものではない。しかし、自分なりの「究極のヤスリ」のイメージはあるのだ。そうして会社に別れを告げ、本来の道にもどってきた。
現在、Iさんが作るヤスリには一本1万円するものも珍しくない。リーズナブルな工具も作っているが「面白い」と職人心に火をつけるものはどうしても高価になってしまうという。しかし、照れくさそうに、まら少し困ったような表情を浮かべてこう続ける。「こんなヤスリ作ってよって頼まれたら断れないんだよ」。そうなのだ。かつての「ヤスリ」は大量生産される工業製品ではなく、一本一本が手作りの「一点もの」で、使う職人のリクエストをきいて「作る」ものだったのだ。

 Iさんはインタビューの最後をこう締めくくった。

「ないものを作りだすのがヤスリ職人の仕事。むかしは当たり前のことだった」

規格品では満足できずにいる職人は、自分の手に馴染む道具を探すのとの同時に、自分の「感覚」を理解するヤスリ職人を探してみてはどうだろうか。

聞き手 宮脇 睦(コラムニスト)
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2017年12月14日(木)
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